まだまだ新しい技術のレーシックブログ:18年09月12日
おれは高校を卒業し、
地元から少し遠い大学に進学したため、
ひとり暮らしを始めた。
少しづつ学生生活にも慣れ、
楽しく連日を過ごしているとき、
おれに試練が与えられた。
ある日の授業中、突然顔の右半分が麻痺し、
思うように動かなくなってしまった。
急いで病院に向かった。
仕事が終わったばかりの親父も病院にかけつけてくれた。
医師の診断によると、
おれの病名は、顔面神経麻痺。
環境の変化によるストレスからの麻痺ということだった。
人によって治るは早さは様々だが、早くてもひと月。
長いと半年くらいかかるとのこと。
その日は、薬をもらい、帰宅した。
おれは、怖くて怖くて仕方がなかった。
目が閉じられない。うがいが出来ない。笑うことができない。
昨日まで普通に出来ていたことが、いきなり出来なくなった…
おれは精神的にもすごく落ち込んでしまった。
しかし親父もママも、おれを献身的に支えてくれた。
実家に帰ったら、
上手くご飯ができないおれのために、
ママはやわらかい食べ物を作ってくれた。
顔が動かせないおれのために、
親父はマッサージを教えてくれた。
おれは、病気が治ったら、
笑って「ありがとう」って言おう!と心に誓った。
それから、連日薬を忘れずに飲み、マッサージも続けた。
そして、発症からひと月ほどしたある6時、
「おはよう」というママに、
口角がしっかり上がった笑顔で「おはよう」と返せた。
とても嬉しかった。
そのことに親父とママが喜んでくれたことが嬉しかった。
おれは笑顔で「ありがとう」って言った。
病気なんて、ならないほうが良いに決まっている!
でも、今回の病気で、
親父と親父に「ありがとう」って純粋に言うことが出来た。
怖かったけれど、嫌だったけれど、
おれは確実に成長できた。
■川元弓子
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川元弓子